特集 認知症の人と家族をどうサポートするのか
家族会から生まれた介護教室―オノウチ式家族支援プログラムによる家族支援
尾之内 直美
1
1呆け老人をかかえる家族の会愛知県支部
pp.485-492
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100156
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はじめに
呆け老人をかかえる家族の会」とは
会の概要
「呆け老人をかかえる家族の会」(以下「家族の会」)は,1980(昭和55)年1月,病院の医師の支援を受け,介護家族同士お互いに支え合い助け合い,介護負担の軽減を図ろうとの目的で,京都において結成された。現在,認知症の人と家族を支え,「呆けても安心して暮らせる社会づくり」をめざして多様な活動を行なっている。
1992(平成4)年には,国際アルツハイマー病協会(ADI)に加盟し,1994(平成6)年には社団法人格が認められた。年々支部が増え,2005(平成17)年4月現在,全国41の都道府県に支部を持つ全国組織の民間団体となっている。2004(平成16)年10月にはADIの国際会議を主催し,国内外より4000名を越える参加者があった。このことからも認知症への関心の高まりがうかがえた。
愛知県支部においては,介護家族だけでなく,医療職・福祉職を始めとした多種多様なスタッフにより活動が進められており,2005年4月現在,支部会員数は約450名。うち現在介護中の家族および以前介護していた家族が2/3,医療や福祉などの専門職や関心のある人などが残り1/3という構成になっている。
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