連載 チーム医療の現場から医療制度を考える・3
今こそ職種を越えた連携を
本田 宏
1
1埼玉県済生会栗橋病院外科
pp.237-239
発行日 2002年3月10日
Published Date 2002/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902362
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「患者取り違え事故」から何を学ぶか
1999年1月11日の横浜市立大学医学部附属病院の患者取り違え事故の判決公判が,昨年9月20日横浜地方裁判所で開かれた。判決は,医師3人と病棟看護師には罰金(医師のうち1人は無罪),手術室看護師は禁固1年(執行猶予3年)で,手術室看護師が,最も重い罪を問われる形となった。
その後,横浜地検は10月3日判決を不服として東京高裁に控訴し,執行猶予付き禁固刑の判決を受けた看護師も同日控訴したため,今後も高裁で争われる。この判決に対し日本看護協会はいち早く見解を発表したが,今回の事故でもその本質を冷静に分析する報道は少ないように思われた。
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