Japanese
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日米共同研究
国際共同研究の必要性とプロセス
The need for and process of collaborative international research : a replication study of Japanese staff nurse perceptions of head nurses' actions
穀山 聡子
1
,
Norma Jean Schmieding
2
1筑波大学附属病院看護部
2ロードアイランド大学看護学部
pp.532-539
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902230
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はじめに
ヘルスケア専門職の国際交流は,まだそれほど必要と感じられていない.確かに,看護知識は,国際的な出版誌,会議,訪問などで広がりを見せている(Hegyvary, 1982).しかし,どんな看護理論や看護介入が,普遍的に国を越えて通用するかを判断するために,国際研究が必要とされている.医師は,宗教的・文化的差異に左右されずに,国際交流を盛んにしている.しかし,これと対照的に,看護婦は伝統に縛られ,他国の看護婦と共通の認識を図るということが不足している(Hegyvary, 1982).しかし,世界中のどんな文化,経済,社会政治においても,人々の健康に対するニーズは共通であり,看護がかかえる問題も似ている(Kim et al., 1993).世界中のヘルスケアの問題に対処するため,そして各国独自の文化に基づく構造と行動パターンを認識するために,国際共同看護研究は必須である.おのおのの国が,他国のユニークな特徴を対照的に浮かび上がらせる,引き立て役になるのである(Ouchi, 1981;Clay, 1982;Peters & Waterman, 1988).
看護婦は,これから発展する専門職として,知識の基盤を開発し,看護実践の科学的基盤を確立し,国際的専門職としての信頼を得るために,国際研究に取り組むべきである(deChesnay, 1983;Gioiella, 1991).
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