特別記事
利用者の視点によるホームページ作成のすすめ―病院ホームページ評価の試みから
田久 浩志
1
,
岩本 晋
2
1中部学院大学短期大学部経営学科
2山口県立大学看護学部
pp.995-1000
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901144
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はじめに
現在の医療法では,医療施設の広告が厳しく規制され,病院は自由な広告をすることはできない。しかし,インターネットを利用した病院のホームページ(Webページ)に公開されている情報は,患者からの問い合わせへの電話応答と同じとみなされているため,比較的自由な情報が掲載され,各病院で趣向を凝らしたWebページが製作されている。
しかし,これらのページに患者にとって真に必要な情報が掲載されているか,記載内容を迷わずに理解できるか,我慢できる時間内で画面にページが表示されるかとなると,保証の限りではない。
そこで今回,患者の視点を想定して,全国の大学病院のホームページ評価を試みた。そこから見えた問題点を報告し,わかりやすいホームページ作成について考えたい。なお,本稿では英語でのインターネット用語を参考にして,最初に表示されるページを「ホームページ」,一般的なページとして「Webページ」の表現を用いた。
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