特別論文
医療依存度の高い長期入院患者への対応―診療報酬上の対策についての提案
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.30-35
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900713
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高齢化の進展ならびに医療保険財政の逼迫への対処のために,入院期間の適正化に関する諸施策が強力に進められている.しかし,それは平均在院日数など単純な指標だけに基づく患者分類をベースとした施策であり,その結果,医療が必要でかつ入院も長期化する患者への対応が不十分になっている.
本稿では,まず現状に至るまでの政策的背景を,機能分化の促進,診療報酬による誘導の二側面から分析し,次いで,今後求められる対応について考察する.
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