特集 CNS/専門看護師の教育―クリニカル・トレーニングに焦点をあてて(第28回聖路加看護大学公開講座より)
[講演]
イェール大学看護学部における修士課程プログラムとクリニカル・トレーニング
Judith B. Krauss
1
1イェール大学看護学部精神看護学
pp.607-622
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900531
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修士課程プログラム
はじめに
10年ほど前,米国看護大学協会で「専門職看護のための大学教育の基本」という文書が出されましたが,これは私たちの学問の土台となる価値を簡単明瞭に述べたものです.その中ではナースを,ケアの提供者,ケアのコーディネーター,専門職の一員としています.また,専門職としての看護の実践には,愛他主義,平等,審美性,自由,人間の尊厳,正義,真実の7つの価値の必要性がうたわれています.さらに,個々の患者ケアの成果を複雑な臨床判断の実践によって達成し,ケアの環境を形づくる専門職として,ナースを定義しています.
教育者,実践者としての仕事は,まさに大学教育以上のレベルを必要としますが,私たちの課題は,高等普通教育の最上のものと,臨床の奥深さ,豊さを融合し,この課程の修了生が知識を身につけたナース,研究者,実践者として活躍できるようなプログラムをつくっていくことです.
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