連載 看護管理 ときにはバーディー ほぼパー・7
昨年より今年,今年より来年,プラス10%成長するために
坂本 すが
1
1東京医療保健大学
pp.642-645
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202442
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これまで「90対10という考え方で病棟や外来を見ませんか」と提唱してきました1)。
陣頭指揮を執らずとも,看護師はルーティン業務やその日の受け持ちの患者さんの状況に合わせてケアを組み立てながら,それぞれが役割に応じて日常の業務を遂行していきます。あれこれ言わずともスタッフはきちんと仕事をしているわけです。ただ,今年も昨年と同じように仕事をし,来年も今年と同じことを同じようにやるとしたらどうでしょうか。それでは成長がないと思い,それを100と捉えず,90と捉えてはどうかと考えました。世界は目まぐるしく変化しています。医療技術の革新や患者のニーズの変化に適応すること,つまり先を見て対応していくことをプラス10%くらいの目安でやれるとよいのではと考えました。この10%というのがポイントです。昨年の2倍頑張ろうと言うと負担を感じる人もいるかもしれません。でも,プラス10%だけ新しいことに取り組むと考えれば,「それならやれそう」という気持ちになりませんか?
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