連載 人が成長する組織づくりの可能性を探る—海外の文献・事情をひも解きながら・1【新連載】
“ヒューマノクラシー”から考える組織づくり—連載開始に当たって
嶋田 至
1,2
,
西川 耕平
2,3
1合同会社チーム経営
2OD Association in Japan(ODAJ)
3甲南大学 全学共通教育センター
pp.62-65
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686202310
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連載のはじめに——組織開発とは何か
今回から始まる本連載では,海外のさまざまな文献・事情をひも解きながら,「人が成長する組織づくりの可能性」を探っていきたいと思います。
著者は2人とも,OD(Organization Development),日本語では組織開発と呼ばれる分野に携わっている者です。西川は1980年代以来,とりわけ2005年以降は,Academy of Management(米国経営学会)などの海外研究者・コンサルタントとの交流を通じて,組織開発の調査・研究に携わっています。嶋田はこの十数年,組織開発の実践を担う人たちの育成を支援する仕事に携わっています。組織開発の定義はさまざまですが,私たちが運営しているODAJ(OD Association in Japan)という任意団体では,組織開発について「人や組織やコミュニティが,組織や社会全体の絶え間ない発展に貢献するために,創造・変革・成長する力を,実践を通じて学び,自らの知識・経験を最大限に活用しながら,持続的に工夫と努力を尽くす活動」と定義しています註1。
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