特集 中小規模病院看護管理者へのアウトリーチ型支援 めざす姿を描き,組織の中長期的な成長を支える
—研究を通して捉えた事業と支援の特徴・1—めざす姿の実現に向けた組織運営への支援の構造
國江 慶子
1
,
武村 雪絵
2
1東京女子医科大学看護学部看護管理学
2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻 看護管理学分野
pp.656-663
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201922
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中小規模病院の看護管理者への支援の重要性が指摘される中,東京都ナースプラザは看護職員定着促進支援事業として,訪問支援に加え遠隔支援や研修・ワークショップを組み合わせた「アウトリーチ型支援」を実施している。
筆者らは事業展開に関わるプロセスを通し,看護師等人材確保・定着促進をはじめとした看護部門の組織課題の改善に資する看護管理者・看護部組織への外部支援の方略の1つであると考え,外部研究者の立場で事業に関わってきた。
本稿では,研究を通して捉えた事業や支援の特徴を紹介し,特徴である「一連の複合的支援」と「支援を届ける体制」について解説する。また,本事業を公的機関が実施することの意義についても考察する。
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