巻頭シリーズ アートとケア アール・ブリュットから受けとるもの・9
光さしこむところ—アートと医療の交点
ケネス アーノルド
1,2
1英国・ウエルカム・トラスト
2コペンハーゲン大学
pp.790-791
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201664
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アートの真髄は,共有する世界へと我々の洞察をいざない展開させてくれるところにある。「アール・ブリュット」と呼ばれる通常の芸術的枠組みから外れた作品群を探っていくと,見えてくる景色の範囲は劇的に広がり,それが可能になる。
英国・ロンドンを拠点とする医学研究を支援する公益財団ウエルカム(Wellcome Trust & Medical Museion & CBMR)の文化的事業であるウエルカム・コレクション1)を指揮する私は,日本人作家の作品だけを特別に集めた「アール・ブリュット展」2)を手がける幸運に恵まれた。
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