書評
「家に帰りたい」「家で最期まで」をかなえる—看護の意味をさがして
佐々木 淳
1
1医療法人社団悠翔会
pp.384
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201267
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建前論・理想論とは一線を画する「看護」とは何かという問い
読み始めると同時に,脳ミソが一気に脱水機にかけられたような強い衝撃を受けた。そして一気に読み切ってしまった。これまでも訪問看護に関する本はたくさん読んできたが,中でも一番心に残った。建前論・理想論が並ぶ類書とは明らかに一線を画する。
藤田さんとは講演や視察で何度もご一緒させていただいている。訪問看護師として20年間患者さんや地域と向き合い続けてきた彼女の洞察力はとても鋭い。価値基軸は患者目線でありつつも,その視点は常に俯瞰的でもある。そして,理想を目指す姿は誰よりも強い。
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