連載 特定行為研修を修了した看護師としての実践・3
認定看護師の基盤を使った地域に向けた特定行為の実践
間宮 直子
1
1大阪府済生会吹田病院看護部
pp.300-302
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201244
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タイムリーなケアの継続のために
大阪府済生会吹田病院(以下,当院)は,許可病床500床,7対1看護体制の急性期病院であり,地域医療支援病院として,地域に根ざした医療,保健,福祉活動に取り組んでいます。筆者は2004年に皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得し,組織横断的に活動してきました。当院初の認定看護師として,創傷管理以外にも,後進育成やチーム医療の推進などの役割も担ってきました。
そのような中で,医師の手術が終了するまで創傷処置を待たなければならないという経験に,ジレンマを感じることもしばしばありました。加えて,訪問看護師に同行させてもらい地域へ出向き,高齢者世帯,独居高齢者,老老介護などによる介護力不足や通院の負担を目の当たりにし,在宅医療における相談のタイミングの難しさなどを知りました。そこで,院内外を問わずタイムリーなケアの継続につなげることができればと思い,2011年度に特定看護師(仮称)養成調査試行事業に参加し,2016年3月に4区分(創傷管理関連,創部ドレーン管理関連,栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連,ろう孔管理関連)の特定行為研修を修了しました。
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