連載 キャリア形成に悩むあなたのためのリレーエッセイ わたしの師長時代・18
「スタッフを活かして幸せ,スタッフが活かされて幸せ」な管理を目指す
森本 俊子
1
1総合病院 聖隷浜松病院
pp.931
発行日 2018年10月10日
Published Date 2018/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686201111
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私は,助産師10年目の時に子育てと仕事の両立のために働き方を変えたにもかかわらず,看護のやりがいを感じられず先が見えないつらい時期があった。その時に,周囲の人々の助言や支えによって「自分らしく看護がしたい」「看護を学び直したい」と思い,聖隷浜松病院の外来看護師として再就職をした。この経験から私は「人を信じること,愛すること,尊重すること」の大切さを痛感し,この言葉を信条としている。
看護師として再スタートした私は,患者や家族に関わるときは,患者・家族の状況をありのままに受け止めて,必要な支援は何か,その支援はその人たちが望む支援であるのか,その人たちの持てる力は何か,それを最大限に引き出す支援となっているかを常に考え行動することを大事にした。そして,仲間のスタッフ1人ひとりを尊重した関わりを通して,共に育つこと(以下,共育)を心がけた。
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