連載 ファシリテーターのための看護リフレクション 経験から学べる看護師を育てる・2
専門職とリフレクション
東 めぐみ
1
1東京都済生会中央病院看護部
pp.404-409
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200703
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
この連載は主にリフレクションをファシリテートする指導者・教育者を対象としています。リフレクションはここ数年,言葉や方法も浸透し,その重要性が確認されています。
一方,リフレクションは単なる実践の振り返りやツールとして語られることもあり,振り返りの方法は依然,確かでない現実もあるように思われます。
本連載では,リフレクティブな実践家像を明確に述べることにより,行為の中のリフレクション(reflection-in-action)と行為についてのリフレクション(reflection-on-action)を明確にし,実践から学ぶことができる看護師の育成の手助けとなる役割を果たしたいと考えています。
そのため,看護実践の経験から学ぶ構造を解説し,それを看護師と共有し「看護経験から学ぶ力をつける」ことをファシリテートする手立てを描きたいと思います。
また,多くの看護実践家にとって,自分の実践をリフレクションできるようになる(セルフリフレクション)ことで後輩への教育的なかかわりの一助になることを期待しています。
第2回は看護専門職が,実務経験を通して学ぶことについて考えたいと思います。
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.