連載 キャリア形成に悩むあなたのためのリレーエッセイ わたしの師長時代・1【新連載】
考えを伝える立場
近藤 美知子
1
1神奈川県警友会けいゆう病院
pp.403
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200702
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キャリアの転機
臨床経験10年を迎える1988年ごろに,なりたい自分は何か考える機会があった。もともと臨床指導者経験が長かったため看護教育関連の研修か,あるいは外科病棟経験があるので急性期の重症ケアに精通していくための研修を受講するのか,二者択一で選択する必要性に迫られていた。最終的には,臨床看護実践が好きだったのでエキスパートナースになろうと決意し,当時の神奈川県立看護教育大学校ICU・CCU看護課程研修を受講することになった。
そのおよそ2年後に,外科病棟の看護師長が大腸腫瘍の手術のため入院したことが,私が看護師長になったきっかけである。当初は看護師長代行業務を遂行しながら,看護師長の周術期看護と退院後の在宅支援を並行して行っていた。半年後には必要に迫られて看護師長に昇任し,当時の神奈川県立看護教育大学校看護管理課程B研修(看護管理研修)を急きょ受講しながら,引き続き元上司の終末期看護にあたるという,めったにない経験が私の看護管理人生のスタートである。
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