特集1 病棟の“新人を育てる力”を支援する
リフレクションを組み込んだ「経験からの学び」をリレーションする仕組みづくり
東 めぐみ
1
1駿河台日本大学病院 看護部
pp.371-375
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102037
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はじめに
─新人看護師を育てるのは誰か
2010(平成22)年4月,法改正により新人看護職員研修が努力義務化になりました。これはすべての新人看護師に研修の機会をもたらすものであり,看護の質の向上,医療安全の確保,早期離職防止などの観点から各病院の現状に合った研修体制の構築が求められています。
新人看護師が入職時に有する実践能力の現状から,このような臨床での教育体制の充実は必須ですが,新人看護師を育てるのは研修だけではありません。教育を受けながら実践力をつけてきた先輩看護師と一緒に仕事をすること,そして,目指すべきロールモデルを見出すことが重要なカギになると考えます。集合研修は理論などを学ぶことで成長を促し,それを確認する機会になるものであり,看護経験から学ぶ力を共有しトレーニングする看護実践の基盤づくりの場であると考えます。そして,そのような研修を受け,看護経験から学ぶ力をつけてきた先輩看護師とともに働くことで,「あの先輩のようになりたい」というロールモデルをもつことができます。
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