書評
—今日から使う—看護現場の基本交渉術
川﨑 つま子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 看護部
pp.1157
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200356
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看護管理者の成長を引き出す「交渉術」
交渉に対する苦手意識
私はこれまで,看護管理者として実に多くの交渉の場面を体験してきました。交渉がうまくいき,自分の進めたい方向にいったときには気持ちも高揚しますが,失敗に終わったときには落胆し,やりきれない気持ちになり,時には相手の理解のなさや環境のせいにしてしまいます。私の場合は,交渉を数多く体験する中から,少しずつ「交渉術」を学んでいきましたが,本書のような交渉について分かりやすく解説してある書物があったら,もっと楽しく交渉に臨めたのではないかと思います。
看護管理者が日々体験する交渉は,職位や置かれている立場によっても違いますが,その仕事の大半が交渉であると言っても過言ではありません。
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