連載 先を読むナースマネジャーのための発想法・8
―新しいことを積極的に行なっていく その3―スタッフ全員が「踊る」には組織に窓口機能をつくる
坂本 すが
1
1日本看護協会
pp.797
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102538
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看護職が新しいことに取り組むには,まず現状としての「入口」と,めざすべきゴールとなる「出口」の姿を明らかにする。そのうえで問題解決のヒントになりうる比較対象を見つけると,発想の転換や新しいアイデアが見つかりやすい─。前回はここまでお話ししました。では,どのようにスタッフを導けばよいのでしょうか? 私の経験では,スタッフそれぞれに役割を設けることが有効でした。
詳しく説明しましょう。左の図は,前号の図に,スタッフの役割分担を加えたものです。「入口」と「出口」の間には,問題解決のプロセスとなる道があります。プロセス上で,各スタッフの得意分野を活かした役割を与えて,仕事してもらうよう取り計らうことが,看護管理者としてのマネジメント力の見せどころです。看護管理者から見て,問題解決にあたる担当者,つまり「窓口」を決めていくのです。
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