連載 看護師長のためのわかりやすい病院経営基礎講座・8
医事管理入門
大鶴 知之
1
1独立行政法人国立病院機構 経営企画部
pp.1196-1199
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102292
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
①医療保障制度
病院の収入は,基本的に,各種の医療保障制度にもとづく保険者などからの診療報酬と患者からの一部負担金です。診療報酬は公費や保険料が財源であり,公的な性格が強いため,適切な請求を行なうことは病院としての責務です。また,これらの制度をよく理解して適切な請求を行ない収入の安定を図ることで,より良い医療を継続して行なうことができます。
わが国の医療保障制度は,75歳未満の人を対象にした医療保険制度,75歳以上の人を対象にした長寿医療制度(後期高齢者医療制度)と,社会福祉の観点などから公費(国・地方公共団体)で医療費を負担する公費負担医療制度があり,概要は以下のとおりです。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.