特別記事
診療報酬・介護報酬改定の議論の見方―その決定要素・要因とプロセス
山田 康夫
1
1国立保健医療科学院 医療・福祉サービス研究部
pp.574-581
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102101
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2012(平成24)年は診療報酬改定と介護報酬改定の同時改定が行なわれる予定で,介護保険制度の全面的な見直しや医療提供体制のあり方の検討も進められていることもあり,大幅な改定が見込まれている。このため,国の関係する審議会で同時改定に影響する多様な課題が取り上げられ,その他の医療関係者,介護・福祉関係者などもさまざまな場での議論を広範に展開している。そのうえ,国の社会保障制度改革や,財政改革などが改定の大枠設定に強い影響を与えることを考えると,医療・介護現場の関係者が同時改定を前に,何をどう準備して対応したらよいか混乱しかねない。
本稿では,診療報酬と介護報酬の改定が,どのような要素・要因をもとに,どのようなプロセスで進められていくのか,体系的に整理し,改定議論への視点の提供を試みたい。
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