特集1 新任看護師長がぶつかる壁 それをどう乗り越えるか
スタープレーヤーからマネジャーへの転身―スタッフ脳からマネジャー脳への転換
木下 智香子
1
1三木市立三木市民病院 看護課
pp.292-294
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102010
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
現在,看護師のキャリアには,ジェネラリスト,スペシャリスト,マネジャー,そして,教育と複数の選択肢が用意されており,どれを選択しても専門性や能力を十分発揮することができる。そのなかで,マネジャーになるということは,上司・組織からプレーヤーとして有能であると公式に能力を認められたということであり,その能力を今後はマネジメントに活かしていくことで,組織への貢献を期待されたのである。
しかしながら,プレーヤーとして有能だからといってマネジャーとして有能だとは限らない。なぜなら,プレーヤーの延長線上にマネジャーがあるのではなく,マネジャーに求められる能力はプレーヤー時代のものとは全く異なるからである。
「主任時代は優秀だったのに師長としては使えない」という評価を得る人は少なくない。主任と師長の違いは何か,主任から師長に移行するためには何が必要なのか,さらに,スタッフや組織は師長にどのような役割を求めているのであろうか。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.