増刊号特集I 2010年度診療報酬改定から何を読みとるか
はじめての診療報酬 基本のき
奥村 元子
1
1日本看護協会専門職支援・中央ナースセンター事業部
pp.654-659
発行日 2010年7月26日
Published Date 2010/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101798
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
2010(平成22)年診療報酬改定は,久しぶりのプラス改定でした。
今回の改定を機に,さまざまな必要に迫られて,初めて「診療報酬」とつきあわなくてはならなくなった看護職のみなさんも少なくないと思います。
そこで,看護職にも最低限理解しておいてほしい「基本のき」を,わかりやすく解説したいと思います。
看護師は,病院のなかでは,経営陣やともに働く医師などとの関係で,とても理不尽な思いをしていることがあると思います。戦わなければならない場面もあるのではないでしょうか。
診療報酬の基本的な知識をもっておくことは,他職種と同じ土俵に上がって議論をするうえでは絶対に必要です。ここで紹介する診療報酬の「基本のき」で,いざというときのための基礎固めをしてください。
ただし,覚えすぎないことをおすすめします。診療報酬は2年ごとに改定されますし,膨大なものですので,必要なときに調べることができる程度の知識があればよいと思います。まずは基本的なことを理解して,日々のマネジメントのなかで使いこなすことを考えていただきたいと思います。
また,診療報酬は単なるお金の話なのではなく,そこには多数の要件(約束事)がついてきます。それが,実際の医療サービスに多かれ少なかれ影響してきます。だから,わずらわしいと思わずに,自分からつかんでぜひモノにしてください。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.