連載 やじうま宮子の看護管理な日々・44
精神科病院と禁煙
宮子 あずさ
1
1東京女子医科大学大学院看護学研究科博士後期課程
pp.1088-1089
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101625
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敷地内禁煙で大フィーバー
この9月1日より,私が勤務する精神科病院は,敷地内禁煙となりました。これに先立ち,4月からは職員が敷地内禁煙。患者さんに対しても,喫煙できる場所が段階的に制限され,建物の中は原則禁煙でした。ただし閉鎖病棟や長期入院病棟の他,デイケアや外来で来る患者さん用の喫煙場は確保されていたので,吸いたい人はそこで吸うことができたのです。
そして9月1日。今日からは,院内で喫煙が許される場所はありません。この日以降,私が出勤して見たのは,喫煙場がなくなった病棟から出てくる,見たことのない患者さんの群れでした。この人たちは恐らく,病棟の喫煙場で長い時間を過ごしていたのでしょう。ちょっと申し訳ない表現ですが,まるであぶり出されてきたような,そんな不思議な光景でした。
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