連載 医療安全リーダーシップ・9
卒前医療安全教育における臨床のリーダーシップ
石川 雅彦
1
1国立保健医療科学院政策科学部
pp.868-873
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101311
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卒前からの職種横断的な医療安全教育
臨床における医療安全教育充実の変化を受けて,医学生や看護学生などの卒前の医療安全教育にも新たな動きが見られている。筆者が2005(平成17)年度に主任研究者として,全国80校の医科大学および医学部を対象に行なったアンケート調査では,回答が得られた48(60%)校中,42校(87.5%)で医療安全教育が実施されており,卒前医学教育における医療安全教育の実施は2000年以降急激に増えていた1)。
看護基礎教育においても,ほぼ同時期から各学校独自の医療安全教育の取り組みが始まっており,2009(平成21)年実施予定のカリキュラム改正では医療安全に関する内容が盛り込まれている。このため,各看護学校では,医療安全教育構築の新たな取り組みが始まっている。
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