連載 医療安全リーダーシップ・8
施設内医療安全教育におけるリーダーシップ
石川 雅彦
1
1国立保健医療科学院政策科学部
pp.802-807
発行日 2008年8月10日
Published Date 2008/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101294
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医療安全教育に必要なリーダーシップ
医療機関における施設内医療安全教育は急速に広まり,すでに多くの医療機関が独自の取り組みを実施している。これには2002(平成14)年10月から特定機能病院,臨床研修病院,一般病院,有床診療所に義務化された院内安全管理体制の整備が大きく影響していると考えられる。これ以前から,さまざまな分野の施設内教育が実施され,その一部として医療安全に関する研修も行なわれてきたが,安全管理体制整備の一環として安全に関する職員研修の実施が義務化されたことによって,否応なく自施設内で職員を対象とする医療安全研修の積極的な取り組みが始まった。
また,制度化されたことだけでなく,定期的に報告されるインシデント・アクシデント事例への対策としても,施設内の医療安全教育の重要性が再認識されている。
あらためて具体的な医療安全研修の企画・実施を検討すると,そこにはいくつもの課題があることに気づいたというのが現状ではないだろうか。
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