連載 医者ときどき看護師・2
医療におけるチームとは
平林 大輔
1
1(社)地域医療振興協会・東京北社会保険病院
pp.139
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101138
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前回,医師も看護師も「患者サイドに立つ,患者の味方」というようなことを書いた。両者は決して対立するものではないというのが私の考えであり,「何で看護を裏切るの?」と言われてショックを受けた,というあたりまで書いたと思う。今回はその続きで,「だったら,医師と看護師の関係はどのようなものなのか?」ということについて私見を述べてみたいと思う。
結論から言うと,医師や看護師,あるいはその他のコメディカル・スタッフは,「チームのメンバー」だと思っている。「そんなことは当たり前」「そもそも医療はチームで行なうもの」というご意見も聞こえてきそうである。確かに,医療は「チームで行なうもの」であり,チームで行なわれる医療を「チーム医療」と言ったりもしている。しかし,この言葉があまりに便利であるがために,時として安易に用いられ過ぎている気がしないでもない。そこで,ぜひうかがいたいのだが,「チーム医療」,あるいはこの場合の「チーム」というものを,みなさんはどのようなものだとお考えだろうか?
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