特集 元気の出る糖尿病チーム医療—Building and Coordination
Ⅲ元気の出る糖尿病チームのつくり方
看護師の立場から
チームならできる!—チームアプローチの実際とチーム医療コーディネーション
佐藤 真理子
1
1岡山済生会総合病院 看護外来室
キーワード:
チームアプローチ
,
チーム医療コーディネーション
Keyword:
チームアプローチ
,
チーム医療コーディネーション
pp.124-127
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415200350
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はじめに:その人の人生や生活が影響する糖尿病,だからこそ“チームアプローチ”が必要!
糖尿病は薬を飲んだり,インスリン注射をしたりするだけでよくなる病気ではなく,食事や運動といった“生活”や糖尿病とともに生活していくうえで生じるさまざまな“感情”,“社会的要因”などが複雑に絡み合い,影響し合う病気である.そのため,患者さんが糖尿病とともに生活していくことには多くの困難を伴い,単純ではない.だからこそ,糖尿病チームメンバーの専門的で多角的な支えや手助けが必要となる.その時に糖尿病チームメンバーが別々に患者さんにアプローチするのではなく,チームメンバーみんなで足並みを揃えて患者さんにアプローチすることが複雑で困難な患者さんの治療や療養生活を支えるうえでとても大事である.
本稿では,チーム力を育む仕組みづくりやチーム力を活かすチームアプローチの実際,そしてチームメンバーの専門性や多様性が輝くように手助けするためのチーム医療コーディネーションについて述べる.
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