特集 看護職副院長の役割と業務の実際
無形の存在が組織を変える
大森 綏子
1
1関西労災病院
pp.352-355
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100829
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はじめに
毎年2~3月は,施設別に病院協議が行なわれます。1年に1度のセレモニーですが,緊張する場面です。平成14年度活動結果と平成15年度活動方針,事業計画,予算計画等のプレゼンテーションを組織の長である病院長が行なうのですが,「矢継ぎ早の質問に答える」には,まさにリーダーシップが問われます。看護部長時代にはわからなかった経営に参加することの真の意味を体験できる場面です。副院長職2年目になった今,看護部長が副院長であることの意味について筆者が考えていることについて述べてみます。
図1は,当院の組織図です。副院長は4名いて,それぞれが関連領域(ライン機構)と,院長から権限委譲された役割をもって活動しています(スタッフ機構)。筆者の役割として,看護部についてはライン機構上の責任と患者サービスと病床管理についてはスタッフ機構上の責任をもって活動しています。
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