特集 医療事故と情報管理
三重県の医療事故等公表基準の策定・公表の概要
三重県病院事業庁
1
1三重県病院事業庁
pp.171-174
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100793
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公表基準策定の経緯
国が進めている医療制度改革では,医療提供体制について,今後の医療のあるべき姿を踏まえながら,医療の質の向上と効率化を図り,医療提供体制の改革を進め,利用者の医療に対する安心と信頼を確保することとしており,具体的には,下記の対策に取り組んでいくことが明示されました。
(1)医療安全対策の推進
(2)患者の選択に資する情報提供の推進
(3)医療従事者の質の向上などによる医療の質の向上
(4)IT化や医療機関の機能分化・連携の促進による医療提供の効率化
こうした流れを踏まえ,三重県病院事業庁では,平成14~15年度の第2次経営健全化計画において,県立病院の基本理念である「患者様の人権の尊重」と「県民と地域の信頼を得る医療の追求」を具体化するものとして,「医療事故の公表」などの情報提供により,開かれた病院を目指すこととし,「医療事故等公表基準」および「医療事故等公表基準取扱指針」を平成14年7月に策定・公表し,8月から運用を開始しました。
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