総評
これからも経験の公表を
島田 信宏
pp.73
発行日 1971年1月1日
Published Date 1971/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204059
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産科学を中心とした私達,母性を管理する者はさまざまな経験を経て成長して行く。従って,その種々の経験を自分ひとりのものにしまっておかないで,多くの同輩の諸君に分け与えて,お互いの進歩を計ろうという考えは,私達が常に持ちあわせていなくてはならない考え方なのである。
これからの助産婦諸姉は,このような企画の誌面をかりたり,学会や研究会でも,どんどん自分の経験や研究,考え方などを公表し,同輩の多くの人達と共に自分も発展させる必要があることをもっと自覚してほしい,自分だけのからにとじ込もった,狭い経験のみの技術はこれからの近代にはもう通用しない。
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