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「医療組織における倫理風土をどう確立するか」―第40回日本病院管理学会学術総会自由集会より
本誌編集室
pp.73-75
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100776
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昨2002年の11月1日・2日に第40回日本病院管理学会学術総会が北九州市小倉の北九州国際会議場で開かれた。その前日,同学会員による研究会や委員会,非会員も参加できる催しなどが開催されていた。ここでは,勝原裕美子氏(兵庫県立看護大学講師)が「医療組織における倫理風土をどう確立するか」をテーマに掲げて主催した自由集会について報告したい。
組織の倫理風土を構築するために
勝原氏は,これまでの研究において,同県内の看護部長から「部長に就任して以来,最も困難だった倫理的意思決定」について事例を集めて分析し,看護部長の倫理的課題が16種類の道徳的要求が絡み合って生じていること,倫理的課題に直面した場合,意思決定権がないと道徳的苦悩に陥りやすいことを確認している。
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