特集 医療安全研修で何を学ぶか 現場でどう活かすか 研修をより実効あるものにするために
リスク感性を高めるための医療安全教育プログラム―神奈川県医療安全推進ネットワーク交流会の活動から
水元 明裕
1
1東海大学医学部付属病院看護部
pp.1002-1007
発行日 2006年12月10日
Published Date 2006/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100708
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はじめに
医療,看護の質を保証し,向上させていくためには,医療安全対策とその教育が重要な要素となる。安全対策は,インシデントレポート分析やリスクアセスメントに基づいた事故防止対策が検討され,実践,管理されている。しかしながら,圧縮業務と多重業務遂行が当たり前の医療現場では,人間の「確認」「点検」に頼らざるを得ない対策が多く,誰もが事故を起こす可能性を孕んでいる。
このような現状において,医療の安全を確保していくためには,安全対策の周知徹底のための教育に加えて,看護師としての責務・倫理やリスク感性を高めていくための教育を継続的に実施する必要がある。
そこで今回,神奈川県看護協会医療安全推進ネットワーク交流会(以下,交流会),院内医療安全教育グループで作成した医療安全教育プログラムを紹介する。
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