特集 医療現場をカイゼンする力を育てる
手術部運営の効率化における看護管理の重要性―病院経営改善に対するインパクト
吉田 二美子
1
1(株)サンプレス
pp.20-26
発行日 2004年1月10日
Published Date 2004/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100411
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急性期病院における手術収入の重要性
急性期病院における医業収入の主な項目の1つに,手術による収入が挙げられる。各施設によって比率は異なるが,急性期病院において手術・麻酔料による収入比率は10~20%程で,入院料に次いで2番目の収入源になっていることが多い。この点から見ても,手術部の運営を効率化し,手術件数を増加させることが,急性期病院において経営安定化のために重要である。
政府の医療政策から鑑みても,今までのように薬価差益などに頼っていては,病院経営はおぼつかない。安心・安全の医療を提供しながら効率化を行ない,患者や家族にとって「行きたい病院」になり,患者数の増加・手術件数増加を図っていくことが,急性期病院の生き残りの方法と言っても過言ではない。そこで,本稿では手術運営効率化に焦点を当て,看護管理の重要性について述べる。
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