連載 リレーエッセイ 事務長の所感・3
経営と管理と運営
川添 昇
1
Noboru Kawazoe
1
1医療法人近森会近森病院
pp.359
発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100810
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2年に一度の診療報酬改定は,近森病院にとってどのような影響を及ぼすだろうか.順風なのか逆風が吹くのか,本稿執筆中の現在(1月下旬)では判然とはしない.
特定集中治療棟のステップダウンとしてのハイケアユニットへの評価,回復期リハビリテーション病棟ではまかないきれない亜急性期の病室の新設,さらには合併症や褥瘡予防などによる効果があるといわれる栄養管理(NST)など,既にコストを投入し稼働中のものなので,診療報酬化への期待は大きい.病院の経営目的は何か.一言でいえば医療の成果を上げることではないだろうか.当たり前のことではあるが,民間病院が成果を上げるには,まず利益を確保して質的投資を行うというサイクルを確立しなければならない.この質的投資が診療報酬として後追いの形でついてくるとしたら,非常に幸せなことである.
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