BOOK REVIEW
―本邦初の「古武術介護」実践書―『古武術介護入門[DVD付]―古の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する』
松原 要一
1,2
1鶴岡市立荘内病院
2鶴岡市立荘内看護専門学校
pp.943
発行日 2006年11月10日
Published Date 2006/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100401
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■わかりやすい記述とDVDで“目から鱗”
本書は全く新しい身体介助法「古武術介護」についてまとめた本邦初の実践書である。読んでみるとどの記述もわかりやすく納得できる“目から鱗”の具体的な内容で,加えてDVDによる解説が付いているので視覚的にも理解しやすい。特に看護師や介護福祉士など患者のケアや介護に関わる人であれば,読んで観るとすぐにも役立つことを直感し,実行してみたいと思うに違いない。
著者は従来の身体介助法に対しその従事者として疑問を抱いていたときに本書の推薦者である武術家・甲野善紀氏と出会い,古武術の身体操法に基づいた身体介助法に大変な感銘を受け,以後師事したと聞いた。そしてその古の身体技法をヒントに2005(平成17)年以降,本書で紹介されているような身体介助法を提案し,その普及活動を行ない,各方面で大きな注目を集めている。
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