特集 患者と医療者が満足できる療養環境を構築するために
【COLUMN】メーカーの取り組みから・2 製品開発の考え方~パラマウントベッド
荒井 温
1
1パラマウントベッド株式会社
pp.830-831
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100237
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療養環境で使用される機器開発の特徴
「この製品はどう使われるのだろう」。メーカーの開発者は常に考えている。誰が,どのように,どんな目的で使用するのかを知ること,考えることこそが開発の第一歩なのである。
療養環境で使用される機器は,それを実際に使う方―患者さん,その機能を利用して看護や治療などを行なう方―医師,看護師,介護者など,さまざまな方がいろいろな意図で使用する。自動車や家電の開発と違うのは,開発者が同じ立場・同じ環境で使用する側になることは極めてまれだ,ということである。そのため文献を読んだり学会での発表を読み聞きしたり,現場に出向いてヒアリングを行ない,観察し,実際に体験したりしてニーズを把握し,製品の開発に結びつける。
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