連載 健康科学の未来を拓く—研究所紹介
兵庫県立看護大学附置研推進センター
pp.428-429
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900637
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アジアの看護研究の拠点を目指して
2001年4月,兵庫県立看護大学に附置研推進センターが設置された。南裕子センター長(学長)は「金慕妊(Mo Im Kim)博士が国際看護婦協会(ICN)会長を務めた時,理事仲間であったフィリピンのアメリア・マグラカス博士と3人で集まるたびに,西欧から取り入れるばかりでなくアジアから発信していくために,東南アジアに本格的な看護学研究所がほしいねと夢を語り合っていた。附置研推進センターはその第1歩」と語る。すなわち附置研推進センターは,2004年までを目標に,「アジアの看護研究の拠点となる附置研究所」(南センター長)を立ち上げるための先行機関であり,附置研究所が担う機能を見据えた活動がすでに始められている。
附置研推進センターには,現在4名の客員教員が配置されている。「国際地域看護」,「まちの保健室」,「災害看護」の3分野から研究活動が開始され,各分野の学部・大学院の担当教員も共同研究に積極的に参加しており,関係する教員による運営会議が月に1度開かれている。今回,各分野で現在どのような活動を行なっているかが報告された8月1日の運営会議を取材した。その模様を交えつつ紹介する。
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