研究報告
誘導イメージ法の健康青年に対する精神・心理的影響に関する研究
黒田 真理子
1
,
小西 美智子
2
,
西村 良二
3
1福島県立医科大学看護学部
2広島大学医学部保健学科
3福岡大学医学部精神医学教室
キーワード:
誘導イメージ法
,
健康青年
,
自尊感情
,
緊張不安
,
睡眠の質
Keyword:
誘導イメージ法
,
健康青年
,
自尊感情
,
緊張不安
,
睡眠の質
pp.417-424
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900636
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緒言
現代の社会では,子供から高齢者まで,社会生活を営む上でさまざまなストレスフルな状況にさらされることが多く,効果的な休養をとることが健康づくりの要であると考えられている。そして,休養のため,ストレスによる不安や緊張などを和らげるためにリラクセーション法が注目されるようになった。また,医療のなかでもリラクセーション法は効果的な不安軽減法として看護職が行なうケアの1つに取り入れられている(保坂,1998)。
リラクセーションをもたらす看護介人には,自律訓練法,漸進的筋弛緩法,呼吸法,誘導イメージ法,音楽療法,マッサージなど(Snyder,1990/1996;保坂,1998)種々あるが,日本での看護介人としては,音楽療法が一番多く研究されている(荒川ら,1997)。今回実施した誘導イメージ法は,Complementary and alternative medicineの1つとして,アメリカでは普及している(Lorenzi,1999)が,日本での看護ケアとしての普及はまだ少なく,妊娠・分娩時のケアに試みられているにすぎない(荒川ら,1997)。
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