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はじめに
核家族化,少子化といった社会構造の変化を背景にして,子育てに伴う母親の身体的・精神的負担と,支援体制の不備が社会的な問題として認識されるようになった。機会あるごとに子育て環境の問題と子育て支援が強調されるようになり,支援対策の1つとして,子育てネットワークの育成など母親たちの相互扶助を目的としたサポートグループづくりが挙げられている1-4)。
同じような状況にある仲間からの支えについては,セルフ・ヘルプ・グループに関する文献の中で,その重要性が論じられてきている5-7)。また,孤立した親子を支えるための地域に根ざした支援システムの確立をめざした試みも,看護専門職によって報告されている8-12)。研究者自身,助産婦として子育てをしている母親と接してきた中で,「同じようなお母さんと話しができてほっとした」という言葉を幾度となく聞いてきた。また産後間もない時期の母親を対象に,サポートグループ形成の試みを行なってきたが13),自分と同様の体験をしている仲間との関わりは,専門職から提供される援助とは代え難いものがあることを実感している。
The purpose of this study was to describe the experiences of new mothers in peer support groups. The subjects were 14 mothers, each with childen under 12 months of age, The mothers were members of one of therr support groups either organized by public health nurses in a health center or midwives in two birthing centers, The data was collicted through participant obsevations and interviews.
Analysis of the data-the group experiences of mothers-allowed for categorization into three areas of support: 1) reassurance of oneself as a mother, 2) gaining power to form a relationship with the baby, and 3) reconstruction of one's own personal life. Results of the study showed that the support group was a source of empowerment for the new mothers. The elements of empowerment are indicated in the listed categories.
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