連載 調査研究向上のために・1【新連載】
—[プロローグ]—看護研究の向上に寄与する調査研究—他領域への説得力とアピール性を増すために
河口 てる子
1
1日本赤十字看護大学
pp.83-88
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900334
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調査研究法は,看護領域でよく使われている研究方法にしては誤解されていることの多い研究方法だと思います。特に,臨床のナースたちによる誤解が多いようですが,大学院修士課程の大学院生や修了者でも,正しく理解して使いこなしている人は少ないようです。
調査研究方法について,学部学生(卒論生)や臨床のナースからの質問が非常に多いのですが,研究方法を専門的に教育されていなければ,誤解や幻想,疑問があるのは当然のことだろうと思い納得もしています。しかし,大学院生や大学院修了者ともなると,研究に対する期待値が高いせいか,教育に問題を感じることもしばしばです。
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