焦点 ヒューマンセンサー(感性)に関する看護研究
研究
身体に接触する器具の温度に関する研究—(第2報)便座の温度変化が生体に及ぼす影響
近藤 益子
1
,
池田 敏子
1
,
高田 節子
1
,
内海 滉
2
,
三木 玲佳
1
1岡山大学医療技術短期大学部看護学科
2千葉大学看護部看護実践研究指導センター
pp.448-452
発行日 1993年8月15日
Published Date 1993/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900157
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患者の身体に直接看護用具を接触させる例は多いが,中でも日常被覆されている殿部に触れるものに関しては,快適さと共に生理的にも適温の追求が必要である。本研究第1報1)の結果から便座の保温に関心が高く,特に排泄の目的で使用される差し込み便器や最近使用頻度が多くなった洋式トイレの便座等の温度刺激が生体に及ぼす影響に関して検討することは看護上重要であると考える。成書には温かいとのみ記載されているので適温を明らかにしたいと考えた。
今回は保温設備付き便座の表面温度を変化させて生体反応を心拍数・GSRの変化で測定し,併せて主観的な感覚評価とで検討した。
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