焦点 人間—環境系の看護研究・2
座談会
人間-環境系の看護研究の新潮流
早川 和生
1
,
蓑原 美奈恵
2
,
服部 朝子
3
,
祖父江 育子
4
1近畿大学医学部公衆衛生学教室
2鳥取大学医療技術短期大学部看護学科
3兵庫県保健環境部医務課(県立看護大学開設準備室)
4大阪大学医学部環境医学教室
pp.486-495
発行日 1991年10月31日
Published Date 1991/10/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900048
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早川 今日の座談会のテーマは「人間-環境系の看護研究の新潮流」です。環境の問題は,現在広い意味で社会的関心が高まってきています。また看護の領域でも,ナイチンゲール以来,環境問題には非常に重きが置かれてきました。ただナイチンゲールの没後は大きな展開がみられず,残念な感じがします。現在のように環境に対する社会的関心が,国民全体に高まっている時に,いわゆる健康関連の専門職の中では最大の看護職が,あまり積極的な活動をしないのは,社会的に専門職の責務を十分果たしているとは言いがたいように思います。
特に環境は,さまざまな方向から入りうる研究領域で,いってみれば研究者にとっては宝の山といえるでしょう。テーマの立て方もたくさんあると思います。今日は,看護学の立場からこのような研究に取り組んでおられる方々に集まっていただいております。
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