連載 看護実践モデルの構築・評価・改善—その方法とプロセス・2
慢性呼吸器疾患患者の増悪予防のためのセルフモニタリング促進に向けた実践モデルの構築
森 菊子
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.456-463
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202133
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はじめに
慢性呼吸器疾患患者において,呼吸器感染により増悪を繰り返すことは,生命に直結するだけでなく,呼吸機能の低下やQOL(Quality of life)の低下をもたらす。患者は風邪をひかないように予防行動をとっていたり,微妙なサインに気づいたりしているが,何度も入院を繰り返していく中で,病院に連絡することを躊躇し,受診の遅れから重症化を招いてしまう状況があった。患者が感じている微妙なサインや症状がどのような意味をもつのかを患者自身が判断し,対処行動につなげることができたら増悪を予防することができるのではないかと考え,筆者は研究に取り組んできた。
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