増刊号特集 看護実践に関する事例研究の査読基準を考える—「ケアの意味をみつめる事例研究」を中心に
人文・社会科学領域における論文査読基準について
望月 由紀
1
1東都大学幕張ヒューマンケア学部
pp.292-297
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201777
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はじめに
本特集は「看護における事例研究の査読基準を考える」ものだが,それを看護学のみに限定せず多領域の査読基準を参照しながら議論を行なおうとする野心的な試みである。筆者も看護学の領域に属しつつ,学問の基礎を哲学に置きながら倫理学・法学・文化社会学などとの閾で研究を行なってきた。そこでその立場を活かしてここでは,人文・社会科学の領域の中でも人々の個別事例を扱う学問であり,かつ「学問の科学性」について常に真摯に探求し続けてきた「社会学」と「人類学」における査読基準について取り上げたいと思う。
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