特別記事
【第34回日本看護科学学会学術集会/(株)医学書院共催ランチョンセミナーより】事象が分析方法を教えてくれるとは?─現象学的研究入門
西村 ユミ
1
1首都大学東京大学院人間健康科学研究科
pp.264-273
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201098
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本日のセミナーのテーマは,「事象が分析方法を教えてくれるとは?」ですので,この点にポイントを絞ってお話ししたいと思います。
私はデータを分析する際,インタビューデータでもフィールドノートでも,いつもまずA4用紙の左側にデータを置き,右側に空白をつくります。その右側に,左側のデータ全体から読み取れたことを書き込んでいく作業をします。それを整理したものが資料1で,分析の過程を見えるようにしてみました。さらに,この分析の過程だけではわかりにくいと思いましたので,もう1つ資料を添付しました(資料2)。これは,現象学的研究において私が重要だと考えるポイントを簡単にまとめたものです。まずその資料2からお話しします(資料1は後掲)。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.