特別記事
現象を読み解くためのMixed Method―質的研究法と探索的データ解析法の共働―第27回日本看護科学学会学術集会/(株)医学書院共催ランチョンセミナーより
高木 廣文
1
,
萱間 真美
2
1東邦大学医学部看護学科
2聖路加看護大学
pp.139-152
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100301
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萱間 本日のテーマである「Mixed Method」というのは,表1に示したとおり,Creswellの2002年のテキストにあるものを私が意訳したものであります。「研究課題について最善の理解を得るために,量的・質的双方の研究方法を駆使して行われる探究方法」と定義したいと思います。
よく量的研究,質的研究というタイプわけがあり,また研究にはその2種類があるように思われますが,現象を探究するためには,どちらか片方の方法だけではなくて,双方が補い合ってはじめて描き出せるものがあるように思っております。
本日の進め方としては,まず量的研究を中心にされている高木先生に,量的研究が得意とすることについてお話いただき,それから私が,質的研究の得意とすることについてお話し,それからMixした場合にできること,そしてそれぞれ共通の目的とすることなどをお話できたらと思っております。では高木先生,よろしくお願いします。
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