焦点 科学の最先端と看護
座談会
変貌する科学と看護
前原 澄子
1
,
小柳 乃里子
2
,
奥野 茂代
2
,
押尾 祥子
3
,
眞田 知子
4
1千葉大学看護学部
2日本赤十字社幹部看護婦研修所
3聖路加看護大学
4千葉大学大学院
pp.171-184
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200824
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前原 きょうはお忙しいところお集まりいただいてありがとうございます。
先日,皆様方もご参加の上で,シンポジウムをやっていただき,心理学,生物学,物理学の先生方から,それぞれのご専門の領域の学問がどういう足跡で研究がされ,現在どのような問題をもって,新しい科学に挑んでいらっしゃるか,というお話を伺ったわけです。看護学が,学問としては若い学問だとか,看護学が科学として存在するかどうか,というようなことが言われてから久しいわけですが,いつまでも学問であるやなしやとか,まだ未熟だとか言っていられないと思いますし,いろいろと変貌していくこの社会の中に,やはり周辺の学問と肩を並べた科学として,存在していかなければいけないということを,私たちは考えております。ですから,本日は,新進気鋭の学徒にお集まりいただいて,看護学がどのようにして科学化を目指し,将来どのような道を歩んでいったらいいのか,ということをお話しいただいて,参考にしていきたいと思います。
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