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看護のための行動システム理論を用いた理論と研究の展開—がん患者を手だてとして 第二部
An Instrument for Theory and Research Development Using the Behavioral Systems Model for Nursing: The Cancer Patient (Part Ⅱ)
Anayis K. Derdiarian
1,2
,
Alan B. Forsythe
3
,
飯田 加奈恵
4
,
田村 志津枝
4
1School of Nursing, UCLA
2University of Califonia
3Biomathematical Facilities, UCLA Health Sciences Computer Facilities
4千葉県立衛生短期大学
pp.240-250
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200800
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Derdiarian行動システムモデル(DBSM)の調査方法のねらいは,Johnson行動システムモデル(JBSM)をとおして,がん患者が感じた行動上の変化を測定し,記述することであった。
有害な刺激としての病気は人間の行動システムに不均衡をもたらすというJohnson理論(1968,1980)の前提から,患者は自分の行動パターンの変化を感じとっているのではないかと考えられた。こうしたことから,もし患者に何らかの変化があるとすれば,その変化は患者の行動システムの不均衡の記述に現われてくるだろうし,その不均衡は系統的な方法で確認され,記述されることが必要である。そこで変化の記述を,(1)知覚された変化の存在,(2)変化の方向――増加か減少か,(3)変化の質――肯定的か否定的か,(4)変化の重要性――その意義,(5)変化と因果関係があるように感じとった病気の身体的・精神的・情緒的影響,という5つの点からとらえてみた。
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