小児の検査
電解質—数値のよみ方
藪田 敬次郎
1
1東女医大小児科
pp.1132-1133
発行日 1975年6月10日
Published Date 1975/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206103
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血漿電解質の測定は一般病院の臨床検査部あるいは臨床検査センターでルーチンの検査として行われている.一般に電解質の異常は輸液をはじめ,緊急に処置をする必要のあるものが多いから,データが早くわかることが必要であるが,またその解釈を誤って処置をした場合に致命的な影響を与えてしまうこともあり,その判断は慎重でなければならない.電解質の異常は単独に起こることは少なく,他の電解質や酸塩基平衡,血液生化学の異常を伴うことも多い.したがって電解質の異常は生体の体液調節の総合的な結果として解釈し,生体全体としての病態を把握することが必要である.
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