焦点 衣服と看護に関する研究
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看護援助よりみた衣類とその選択
氏家 幸子
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1大阪大学医療技術短期大学部看護科
pp.89-100
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200451
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はじめに
ヴァージニア=ヘンダーソンは,その著"看護の基本となるもの"の中で,基本的看護の構成要素として,衣に関する援助について述べている1)。そして,それは衣類の選択と着脱の援助に関することである。衣類の選択は対象者の衣生活や衣習慣の侵害を最少限にとどめ,衣に関するニードを配慮した目的に添って行うものであるとし,また患者の休息・睡眠や体温の正常範囲保持への援助の中でも,衣についての配慮が述べられている。
この基本的看護の構成要素の中に,衣に関する項のあることは,看護行為の中では対象者の日常生活の援助をするという部分は大きく,そして人間の日常生活の基本的要素として,衣・食・住があげられる以上,当然のことであろう。
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